自然療法・デトックス

自律神経免疫治療


自律神経のバランスに注目すると病気が見えてきます。
自律神経のバランスを復活させると病気が消えます。
歯周病の劇的な改善がみられます。
アンチエイジングの切り札です。


 

晴れた日に急性盲腸炎の急患が多いのはなぜだろう?

 


ゴルフ好きの外科医である、自律神経免疫療法の発展に尽くされてきた福田稔先生。ピーカンに晴れた日曜日に限って救急車で急性盲腸炎の患者が運ばれてきて緊急の手術になることが多いことに気づきました。

そこから見出されたのが天気(気圧)と白血球バランスの変動が同調しているということです。

気圧が高くなる(天気が良くなる)と白血球の中の顆粒球が増えることが発見されました。

顆粒球が増えると化膿性の病気になりやすくなります。つまり盲腸炎の引き金になっていたのは顆粒球だったのです。

さらに研究を進めた福田先生と東北大学医学部の安保徹教授は、さらに気圧と自律神経の同調、自律神経と白血球バランスの同調も発見されました。

その一連の理論を「福田・安保理論」といいます。

 

免疫を司る白血球の内訳

 


免疫を司る細胞は白血球です。

その中身は大雑把に分けてリンパ球と顆粒球というように分類されます。

リンパ球はウイルスや癌細胞や老廃物を処理してくれます。

顆粒球は主に細菌を処理してくれる役割をもっています。

適正な割合というのがありまして、リンパ球が35%から41%、顆粒球が54%から60%です。

しかし顆粒球が60%台になるといろいろ不都合が出てくるようなので理想的には、リンパ球が41%、顆粒球が54%、残りが5%程度が適正な数値と思われます。

 

自律神経とは?

 


全ての臓器や組織の働きやホルモン分泌等を自動的に司る神経を自律神経といいます。

自動車に例えればそれぞれの臓器にブレーキとアクセルの役割をもっています。

全ての臓器のブレーキとアクセルなのですからそれが狂えば故障や事故が起きるというのも納得していただけると思います。

もしアクセルを踏み続けたらどうなるか。

その臓器はオーバーヒートを起こして故障してしまいます。

またその臓器が馬車馬のように活発に働き続ける事によって周りの臓器や全身状態に悪影響が出てきます。

 

ストレス神経

 


アクセルが交感神経で、「闘うか逃げるか」という時の神経です。

原始時代の人間に例えると、外に出て獲物を狙い格闘したり、敵に襲われて逃げまどったりするとき交感神経は活発になります。

その時の人間の反応は息があがり、目は血走り、瞳孔は閉じて、血糖値があがり、血圧も上がり、気管支は拡張します。そうなることによってより早く走れたり、より俊敏になったり、より大きな力が出るようになるからです。

「闘うか逃げるか」というのはハンス・セリエの言う「ストレス」の状態であり、ストレス状態とは交感神経がハイパーな状態にあるということです。

このとき分泌されるホルモンはアドレナリンやノルアドレナリンです。

「24時間闘えますか」というような仕事中毒の人や、心配事や恐怖感が常にある人、鎮痛剤を常用している人、ステロイドホルモンの常用者などはストレス状態にあり交感神経の緊張過多の状態といえます。

 

交感神経ハイパーだと?

 


そのような交感神経ハイパーな状態ですと免疫的には顆粒球の比率が増えすぎてしまいます。相対的にリンパ球は減ります。そのときに引起される病気は次のようになります。


冷え、血行不良、癌、胃潰瘍、潰瘍性大腸炎、十二指腸潰瘍、消化不良、痔、糖尿病、白内障、甲状腺機能障害、虫垂炎、肝炎、膵炎、動脈硬化、肩こり、手足のしびれ、腰痛、膝痛、神経痛、関節リュウマチ、五十肩、静脈瘤、めまい、高血圧、脳梗塞、心筋梗塞、狭心症、不整脈、偏頭痛、動悸、息切れ、アトピー性皮膚炎、便秘、食欲不振、難聴、不眠、胆石、結石、化膿性の炎症、歯周病など

 

リラックス神経

 


副交感神経はブレーキの神経で、原始人に例えるなら狩りに出かけて獲って来た獲物を洞窟で食べてその後休息するときの神経です。

瞳孔は開き、胃腸の働きは活発になり、血圧は下がり、呼吸と心拍はゆっくり安定してきます。

気分は穏やかにリラックスします。副交感神経がハイパーになりすぎると、のぼせ、抑うつ、幼少期のアレルギー、だるさなどが出てきます。

また副交感神経緊張型の胃潰瘍、胃がん、五十肩などがまれに見られます。

 

交感神経を緩めればほとんどの問題は解決する。

 


自律神経の問題のほとんどは交感神経興奮型です。

交感神経が興奮しているために、血行が悪くなる、顆粒球が増えすぎる、リンパ球が減少するなどの影響が病気を引起します。

ですから交感神経をコントロールできればかなりの種類の病気を改善に導くことができます。

 

問題1、血行不良

 


交感神経がハイパーになると全身の血管は細く縮んでしまいます。

血液の通り道が狭くなれば当然のこととして血の巡りが悪くなります。

血の巡りが悪くなると全身に酸素や栄養素が行き渡らなくなります。

同時にいらなくなったガスや老廃物は流れにくくなってしまい全身に溜まる一方になってしまいます。

そうなると当然なこととして局所の栄養不良や老廃物の蓄積による臓器の機能不全などの問題が引起され全身的に生命力が低下します。

要するに、元気が出ない、疲れが取れないなどの慢性疲労症候や、冷え、体のこわばり、肩こり、腰痛等の問題が起きます。

 

問題2、出るべきものが出ない。

 


交感神経がハイパーですとその影響で副交感神経がダウンします。

副交感神経は排泄と分泌の神経です。それがダウンするということは、排泄すべきものを排泄できず、分泌されるべきものが出てこないということです。

尿や便として排泄されるべき老廃物が体の中に留まり、必要な消化酵素やホルモンなどが出てこないということです。

そのとき体のコンディションは体に不要なものを外に出せず、必要不可欠なものが出てこないという劣悪な不健康状態に陥ります。

 

問題3、顆粒球が増えすぎる=活性酸素による自己攻撃

 


顆粒球は高濃度の活性酸素を出して有害な細菌を駆除してくれます。

しかし顆粒球が増えすぎると駆除すべきで無い無害な細菌まで攻撃しはじめます。

そうすると過剰な活性酸素にさらされた肉体は焼けただれで障害をおこします(顆粒球の自己障害的な活働といいます)。

その典型的結果が胃潰瘍や潰瘍性大腸炎、皮膚炎、動脈硬化、歯周病などの病気です。増えすぎた活性酸素は体内の様々な臓器を痛めつけます。

人間の体の中で発生する活性酸素の80%は顆粒球によるものです。

活性酸素は老化や発癌の主な原因として知られています。

活性酸素を減らして健康維持、アンチエイジングするには顆粒球を適正な比率に下げる必要があります。

まさに自律神経のバランスと顆粒球抜きにして美容と健康は語れません。

 

問題4、リンパ球が減少し活性が下がる=発癌のリスクがアップ

 


ウイルスやがん細胞などを排除してくれるのがリンパ球です。

交感神経がハイパーだと顆粒球が増加し顆粒球が活発に活動するホルモン(アドレナリン)が分泌されます。

反対にリンパ球が減少しリンパ球を活発にするホルモン(アセチルコリン)が減少します。

ということはウイルスや癌を退治してくれる兵隊の数が減少すると同時にその兵隊を励ましてくれる刺激までもが減ってしまうということになります。

さらに悪いことに顆粒球が増えると全身で過剰な活性酸素による組織や臓器への障害が起きて組織は傷つきます。

度重なる組織への障害と修復の繰り返しは発癌の大きな要素となります。

要するに発癌の危険性が高まると同時に癌細胞を駆除する働きが低下するということです。

 

どうすれば交感神経を静められるか?

 


まず生活習慣をあらためましょう。

働き過ぎを是正し充分な睡眠をとること、コーヒーやアルコール、タバコなどの刺激物は控える、軽度の運動をする(ウォーキングなど)、ぬるめのお湯(38度)で長めの入浴をする、日焼けしないようにする、鎮痛剤は服用しない、ステロイドの投与を受けている人は専門家に指示に従いつつ減量し中止する、ストレスの原因があったら対処するなどです。

自律神経免疫治療の中心的なテクニックは井穴刺絡療法(せいけつしらくりょうほう)です。

各指の爪の付け根にある経絡の終末のツボに鍼を刺して瀉血します。

瀉血させることによって強力な経絡の刺激につながり交感神経を沈め副交感神経を活性化します。同時に体の隅々まで血の巡りが回復します。

どの病気にはどのツボを使うかはだいたい分かっていますが、交感神経を刺激するツボと副交感神経を刺激するツボというようにおおまかに区別して刺激してゆきます。

この療法で自律神経は劇的にバランスを回復し、たった一度の処置で冷えや肩こりが解消したという体験する人が多数いらっしゃいます。

 

劇的効果の刺絡療法

 


前述の福田稔先生と安保徹教授を中心にして自律神経免疫療法は全の有志の医師・歯科医師によって研究され実践されています。

中には余命半年と宣告された癌の患者が2年3年と延命したり、癌が消滅したりするというような劇的な例もあります。

特に胃潰瘍や潰瘍性大腸炎は得意分野で比較的短期間で治癒している例が多いようです。

歯周病にも大きな効果が見られています。どんなに口の中の治療をしても赤くただれた歯肉は改善しなかった例でも刺絡療法でピンク色のきれいな歯肉を取り戻した例が枚挙にいとまがありません。

 

免疫力を向上させる刺絡療法=若返り=癌予防

 


病気を治すということだけではなく健康増進、病気の予防、アンチエイジングという観点でも刺絡療法は優れています。

自律神経と免疫のバランスのチェックという観点で白血球免疫バランスの検査をおすすめします。

刺絡療法と免疫バランスの検査は「おおはし歯科クリニック」で受けることができます。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。