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ノンメタル歯科治療

コンポジットレジン対セラミック、歯科材質を比べてみる

 

ノンメタルで使われる材料について

 

お口の中から金属を取っ払って、ノンメタルに変えたいと望んでいる方のための情報です。ノンメタルと一言でいってもいくつかの歯科材料がありますので、それぞれのメリットやデメリットをご紹介します。

先日、放射線医療のストーリーを描いたTVドラマの中で、興味深いシーンがありました。

激しい頭痛で倒れた人の頭部CTを撮影したら、頭に近い場所に金属が入っていたために反射してしまい、患部の周辺だけ、レントゲンが光っていてちゃんと撮れていなかった、というシュチュエーションでした。ちゃんと映像が撮れてないと問題は何か?どこをどう手術したらいいのか?がわかりませんので問題です。

その際に、医師たちの間で「奥歯に銀歯が入っているためにそれが反射しているかもしれない」という推測もありました(医療系ドラマは必ず医師の監修が入っています)。

「お口の中の金属をとりたい」「ノンメタルの歯科材料に変えたい」と希望される患者さんが年々増えているのも、このような情報を目にすることが多くなり少しづつ知られるようになってきたからでしょうか。

 

最近の歯科材料の傾向

 

昭和〜平成と時は流れ、まもなく令和に突入します。

昔は歯の治療といったら銀歯や金歯を入れるものでした。最近では金属製ではない歯科材料で良質なものが開発されているため、もはや金属を使う意味があまりなくなってきました。

これは詰め物やかぶせ物だけの話ではありません。インプラントのネジ(人口歯根)も、昔は金属しかチョイスがなかったのですが、今は違います。

金属ネジを骨に埋め込んだあと、不定愁訴を訴える方もおられます。現在では、そのようなリスクを負わなくてもすむような人口歯根の歯科材料があります。

それは『ジルコニア』です。インプラントの人工歯根をジルコニアにすると、リスクがグッと下がります。体への負担も少ないベターなノンメタルの歯科材料です。

 

ノンメタルの材料にはどんなものがある?

 

*セラミック

*コンポジットレジン(樹脂、プラスティック)

*ハイブリッドセラミック

上記のノンメタル材料は、それぞれ長所と短所があります。何かが常にベストということはありません。

それぞれの長所短所を理解したうえで、どんな価値を優先するか?で、何を使うかが決まります。

何を優先したいのかは人それぞれですから当然人によっても、その歯の状況によっても選択は千差万別です。

 

【例をあげます】小さい虫歯やインレーに使うなら…

 

例えば、金属のインレー(部分的な補綴物)を外して欲しい、メタルフリーで詰め直ししたいと希望される場合、代わりに入れるノンメタル素材の選択枝は、3種ほどあります。

⑴セラミック
⑵ハイブリッドセラミック
⑶コンポジットレジン

もしもインレーの形が、隣の歯との隣接部に接触してない単純な形、つまり四方が歯牙に囲まれた穴の形状ならば、コンポジットレジン(樹脂)が第一選択になります。

虫歯の深さがとても浅い場合は、断然コンポジットレジンがおすすめです。

セラミックを入れるためには、ある程度の厚みが必要なため、余分に歯牙を削らなくてはならないからです。

歯を余計に削るということは、歯の強度を弱くさせます。また、歯の神経(歯髄)に余計なダメージを及ぼすことになってしまうのです。

歯はできるだけ削らない方法を選びたいので、浅い虫歯の場合はコンポジットレジンをお勧めしています。(ただし、隣の歯との隣接面にまで及んでない場合のみです)

コンポジットレジンならその日のうちに治療が終了しますので、治療回数を減らせるメリットもあります。

 

大きな虫歯の場合、隣接面にまで及んでいる場合

 

◼️虫歯が深いケース。
◼️修復するべき欠損が隣の歯に接触するような複雑な形状のケース。

このような場合は、ケースバイケースで、「セラミック」と「コンポジットレジン」の利点と欠点を考えながら、慎重に決める必要がでてきます。

長くなりますので、詳細は別コラムで解説いたします。

【歯科治療で金属を使用することによる弊害】

金属アレルギーによる局所又は全身性の皮膚炎、
舌・唇・口の中の粘膜の痛み、
筋肉痛
ガルバニー電流による眼瞼痙攣
五十肩、
首痛、
頭痛、
不整脈
重金属の取り込みによる腰痛などの体の痛み、
重金属の蓄積による臓器の炎症・発癌
金属の毒性(主に水銀アマルガム)による偏頭痛、
腸炎、
悪心、
関節痛
硫化による虫歯の再発
見た目の悪さ
その他…

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