このページでは、「バイオロジカル歯科治療(Biological Dentistry)」について整理してお伝えします。
バイオロジカル歯科は、「生物学的歯科治療」もしくは「生体適合歯科」と翻訳すこともできます。簡単に言えば 口腔・歯の治療を“お口だけ”ではなく「全身・生体」として捉え、材料・手技・環境にも配慮しながら行う歯科治療 のことです。

おおはし歯科クリニックでは、「口腔は身体の一部であり、治療によるストレス・毒性・慢性炎症を最小化すべきである」という考え方に基づいた治療を施す、全体を健やかに保つための一環として歯科を考えるというアプローチです。

🦷イントロダクション



近年、ヨーロッパを中心に「バイオロジカルデンティスト(生物学的歯科医)」と呼ばれる新しい歯科の分野が注目されています。

おおはし歯科クリニックでは、この考え方を日本にいち早く取り入れ、「歯と口腔を通じて全身の健康を守る」 という理念のもと、身体が生理的に受け入れられる治療を行っています。

🦷生体適合性を重視した治療



私たちの体は、使用する素材や環境の影響を敏感に受け取ります。
そのため当院では、口腔内で歯科材料が化学的・物理的にどのように人体と相互作用するか(化学・物理・生化学的観点)を重視しています。

詰め物や被せ物などの歯科材料が、体内で微弱な電流(ガルバニ電流)を発生させたり、アレルギー反応を引き起こしたりすることがあるからです。


ある人にとっては耐性のある材料でも、別の人にとってはアレルギー反応や不適合であることがあります。また、ノンメタルの白い補綴物であっても、それぞれ合う合わないがあります。もっと言うと、同じ歯科材料だったとしても、人によってこの会社Aのものは体が受け入れるが、B社製は合わないということもよくみられます。

そのため当院では、金属を使わないメタルフリー治療を推奨し、複数の生体適合性の高い素材を常備しています。


自分の体が受け入れられる歯科材料を選択したら、それを接着するセメントも「どれが適合するか」をみることも非常に大事です。セメントは薬剤ですので、人により合う合わないが確実にあります。せっかく入れた補綴物を後から取ることにならぬ様に、しっかりチェックします。

🦷根尖病巣と全身のつながり



歯の根の先に炎症がある「根尖病巣」は、局所の問題にとどまらず、免疫・皮膚・神経・循環など全身に影響を及ぼすことが知られています。


当院では、OroTox(オロトックス)テストを用いて、歯の根や顎骨からどの程度の毒性物質が放出されているかを科学的に検査します。


その結果をもとに、必要に応じて適切な除去や治療を行い、体全体の健康回復を目指します。
実際に、長年皮膚疾患に悩まれていた患者さまが、合わない歯科材料を撤去したことで完治されたケースも少なくありません。

🦷骨内の隠れた病変〜ボーンキャビティー



レントゲンやCTでも見逃されやすい、顎骨内部の慢性炎症「ボーンキャビティー(顎骨骨内病変)」は、全身の不調の原因となることがあります。


この病変を正確に診断し、治療できる歯科医師は国内でも限られています。当院では、骨内環境まで含めた包括的診断を行い、隠れた病巣を取り除く治療にも対応しています。

🦷科学的アプローチと細やかな診療



治療はすべて拡大ルーペを用い必要なケースでは顕微鏡を使って、肉眼では見えない細部まで丁寧に処置します。

また、隣接する内科クリニックで血液検査を受けていただき、その結果をもとに体内の炎症や栄養状態も考慮して治療計画を立てます。

歯科と医科の両面から、データに基づく生体適合性の確認を行うことで、根本的な健康の回復を目指します。

🦷身体にやさしい矯正で美しく



美しさだけでなく、呼吸や姿勢、噛み合わせのバランスを重視した矯正治療を行っています。

最新の歯科矯正システムのSmarteeをはじめ、オーストラリア発祥の頭骸骨も考慮したMyoBreath、かっちり歯を固定しないDemon などの歯科矯正システムを用い、抜歯を行わず、顔貌や健康にも配慮した矯正を行います。

また、入れ歯もクラスプ(金属バネ)のない軽量で快適なノンメタル設計を採用し、自然で快適な装着感を実現しています。

🦷体にやさしい選択を、歯科から



おおはし歯科クリニックでは、科学的根拠に基づいたバイオロジカル歯科治療を通して、
「歯・口腔・全身」を一つの生命体として考える診療を行っています。

私たちが目指すのは、「歯を治す」だけでなく、その人の身体が本来もつ回復力を取り戻すことです。安全で体に調和する素材を使い、全身とのバランスを整えることで、より健やかで自然な笑顔を取り戻していただけるようサポートします。